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よくあるご質問一覧

 

Q1. 品質保証はどのような方法で行われますか?

Q2. HPLCによる分取精製後、不純物として含まれる物質はどのようなものですか?

Q3. MAP (Multiple Antigen Peptide) の取扱いはありますか?

Q4. ペプチドの出荷形態について教えてください。

Q5. ペプチドの開封・保存はどのようにすればいいでしょうか?

Q6. 届いたペプチドの形状が粉末状ではないですが、問題ないでしょうか?

Q7. 適切な溶解方法を教えて下さい

Q8. 合成ペプチドの一部を使用してキャリアタンパク質を結合することは可能ですか?

Q9. 各用途におけるペプチドのHPLC純度の目安を教えて下さい

Q10. 合成が難しいと予想されるペプチドはありますか?

 

 

Q1. 品質保証はどのような方法で行われますか?

A1.
MALDI-TOF MSやESI-MSなどの質量分析による分子量の同定、さらに逆相HPLCにより純度分析を行います。これらの分析データは通常の製品に添付されます。


Q2. HPLCによる分取精製後、不純物として含まれる物質はどのようなものですか?

A2.
合成時に完全に伸長しなかったペプチドが主な不純物です。Fmoc固相合成法において、ペプチドはカルボキシ末端より合成されますが、 その過程で目的配列のアミノ末端まで完全に伸長しない合成物が発生いたします。不純物の大部分は、これらの不完全鎖長ペプチドです。その他の不純物としては、凍結乾燥工程まで残存した遊離したトリフルオロ酢酸(TFA)、あるいは側鎖の脱保護が不完全なペプチドなどがあります。また、副反応による分子内脱水、ジスルフィド架橋、もしくはアミノ末端ピログルタミル化により水分子や水素分子が少なくなったものも不純物として扱われる場合があります。 これらの不純物は通常HPLCにより分離することが可能ですが、構造によっては分離不可能な場合もあります。

 

 

Q3. MAP (Multiple Antigen Peptide) の取扱いはありますか?

A3.
はい、ございます。枝分かれ数は4ブランチか8ブランチを選択可能です。 ただし、MAPについては、構造上HPLCによる精製とMALDI-TOF MSによる質量分析ができないため、すべて未精製品として納品致します。

 

 

Q4. ペプチドの出荷形態について教えてください。

A4.
合成ペプチドは、凍結乾燥後、冷蔵便(一部冷凍便)にて出荷しております。凍結乾燥したペプチドは常温でも比較的安定ですが、輸送中の急激な温度変化を避けるため、定温を維持できる配送方法を採用しております。

 

 

Q5. ペプチドの開封・保存はどのようにすればいいでしょうか?

A5.
凍結乾燥品の場合は、冷凍保存をお奨め致します。低温保管直後の凍結乾燥ペプチドは吸湿性が高いため、必ずチューブを室温に戻してからキャップに付着したペプチド粉末をスピンダウンした後、慎重に開封して下さい。疎水性ペプチドは静電気の影響を受けやすく、開封時にチューブの口から飛散することがあるのでご注意ください。
保存方法はペプチドの状態により異なりますので、下記をご参照ください。

凍結乾燥ペプチドの保存方法
凍結乾燥ペプチドは常温でも比較的安定ですが、必ず4℃以下で保存して下さい。一ヶ月以上保存する場合は必ず凍結乾燥状態を維持した上で-20℃以下で保存して下さい。蛍光ペプチドは遮光を維持し、使用前の過剰な光照射を避けて下さい。

ペプチド溶液(キャリアコンジュゲート含む)の保存方法
ペプチドはバッファー等に溶解すると急速に保存性が低下します。溶解したペプチドはすぐに適量に分注し、使用しない分は-20℃以下で保存して下さい。特にCys、Met、もしくはTrpなど酸化され易いアミノ酸を含むペプチド溶液は-20℃以下でも保存期間が短くなるのでご注意ください。また、急激な品質低下につながるため凍結融解を繰り返すことは避けて下さい。

 

 

Q6. 届いたペプチドの形状が粉末状ではないですが、問題ないでしょうか?

A6.
多くの場合白色粉末ですが、親水性ペプチドは高い吸湿性により透明なペーストもしくは顆粒として確認される場合があります。蛍光ペプチドは蛍光色素の波長特性に応じた着色があり、蛍光ペプチドでは無い場合もアミノ酸組成に依存して若干着色して見える場合があります。
いずれの場合も組成に依存した外観であり、品質には問題ありません。

 

 

Q7. 適切な溶解方法を教えて下さい

A7.
ペプチドはアミノ酸組成に依存して水溶性が異なります。ご使用前にペプチド配列のアミノ酸組成をよく確認した後、以下の方法で適切な溶媒に溶解して下さい。

水もしくはバッファーに溶解する場合
親水性ペプチドは水溶し易い傾向がありますが、等電点(pI)によっては溶媒のpHと適合せず水溶しない場合があります。pIが低いペプチドは0.1~1規定の水酸化ナトリウム水溶液を、pIが高いペプチドは0.1~1規定の希塩酸をペプチド溶液に微量ずつ滴下して可溶化を試みて下さい。疎水性ペプチドは水やバッファーに対して難溶もしくは不溶のため、まず初めにジメチルスルホキシド(DMSO)などの有機溶媒に高濃度で溶解し、水やバッファーで希釈して下さい。
ペプチドの性質や溶解条件により、上記の方法でも溶解しない場合があります。

有機溶媒に溶解する場合
ジメチルスルホキシド(DMSO)もしくはジメチルホルムアミド(DMF)での溶解をお勧めします。

 

 

Q8. 合成ペプチドの一部を使用してキャリアタンパク質を結合することは可能ですか?

A8.
はい、可能です。一般的にはペプチドのN末端もしくはC末端にCysを付加し、CysのSH基にクロスリンカーを結合させ、さらにキャリアタンパク質を結合します。ただし、Cysがアミノ酸配列中に2箇所以上あるなど、配列によってはお引き受けすることが難しい場合があります。配列を拝見した上で最適なクロスリンク方法を検討致しますので、ご注文・見積ご依頼の際は配列をお知らせ下さい。
また、キャリアタンパク質と結合させるペプチドの量を、ご希望合成量を超えない範囲でご指定下さい。(ペプチド10mgまでは一律料金です)
コンジュゲート作製の料金表はこちら

 

 

Q9. 各用途におけるペプチドのHPLC純度の目安を教えて下さい

A9.
定量実験でご使用の場合は>90%や>95%、定性実験でご使用の場合は>70%や>80%をお奨めいたします。
各用途におけるペプチドのHPLC純度の目安は概ね以下の通りです。

カスタムペプチドのHPLC純度の目安

純度 お奨めの用途
>50%、>70% *免疫用及び抗血清力価測定(ELISA)用の抗原
*アフィニティー精製用の抗原
*非定量(定性)研究
>80%、>90% *非定量(定性)研究(酵素-基質、リガンドの同定、植物ホルモンの探索)
*リン酸化反応試験
*非定量的ペプチドブロッキング(ウエスタンブロッティング)
*アフィニティー精製用の抗原(修飾部位特異的抗体)
>90%、>95% *定量的ELISA
*定量的研究(酵素-基質、リガンドの同定、植物ホルモンの探索)
*インビトロバイオアッセイ
*クロマトグラフィー
*NMR

 

 

Q10. 合成が難しいと予想されるペプチドはありますか?

A10.
下記をご参照ください。

pdf ペプチド合成に関する補足事項

 

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TEL 03-6631-0103

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